- つみ
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つみ【柘】植物ヤマグワの古名。 [和名抄]IIつみ【罪】※一※ (名)(1)法律的・道徳的・宗教的な規範に反する行為。
「~を犯す」
(2){(1)}に対して負うべき責任。 また, それに対して科される制裁。 刑罰。「~に服する」「~を償う」「~に問われる」「人の~をかぶる」
(3)ある行為から生ずる, 他人に対する負い目や責任。「無沙汰の~を許されたい」「我はおん身等に対して何の~をもおかししことなし/即興詩人(鴎外)」
(4)特に, 宗教の教えに反する行為。 キリスト教では神の意志に背く行為をいい, 仏教では法に背く行為と戒律を犯す行為をいう。 罪業。「~の意識」
(5)禁忌を破ること。「生け剥ぎ・逆剥ぎ・屎戸(クソヘ), 許多(ココダク)の~を天つ罪と法り別けて/祝詞(六月晦大祓)」
(6)欠点。 短所。「それを~と見なされ給はず/狭衣 3」
※二※ (形動)無慈悲なさま。 思いやりがないさま。「~なことをする」
~が無・い悪気がない。 無邪気である。「子供は~・い」「~・いいたずら」
~無くして配所の月を見る流刑地のような辺境の地で, 罪人としてではなく普通の人として月を眺められたらさぞ情趣があることだろうの意。「本より罪なくして配所の月を見んといふことは心あるきはの人の願ふ事なれば/平家 3」
~を着・せる無実の人に罪を負わせる。 罪をかぶせる。~を着る罪がないのに, その罪を引き受ける。 罪をかぶる。~を悪(ニク)んで人を悪まず犯した罪は罪として罰し憎んでも, その罪を犯した人までも憎んではならない。 その意を悪みてその人を悪まず。IIIつみ【詰み】詰むこと。 将棋で, 王将が敵の駒に攻められて逃げきれなくなり負けとなること。IVつみ【錘】「つむ(錘)」に同じ。V「~デイトヲツムグ/日葡」
つみ【雀鷂・雀鷹】タカ目タカ科の鳥。 雄はエッサイ(悦哉)とよぶ。 全長は雌が約30センチメートルで, 雄はやや小さい。 日本で最小の鷹(タカ)。 上部は灰黒色, 胸と腹は雌では白に暗色の縞があり, 雄では淡褐色。 山林にすみ, 小鳥を捕食する。 シベリアから中国・日本に分布し, 冬には南方に渡る。 日本では主に夏鳥として渡来。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.